改めて知りたい!日本猫(和猫)の種類ってどんなもの?それぞれの特徴や性格を解説します。
日本人にとって最も親しみのある猫といえばやっぱり日本猫! 海を渡って海外でも日本猫は注目を集めています。 たくさん種類がある猫達ですが、じつは個性は様々。 それぞれの特徴や性格を知ると猫との関わり方が変わるかもしれません。

そもそも、日本猫ってどんなもの?

日本猫は日本特有の猫種

日本猫は日本特有の猫種のことです。日本で最も飼われている猫種であり、私たちが普段よく目にしている、やや丸く頬が張り鼻筋が通った顔、中くらいの体格、太い四肢、毛が短い猫たちのことです。 ただし今日では純血の日本猫はまず見かけません。第二次大戦後にシャムやアメリカンショートヘアなどの洋猫が大量に日本に持ち込まれたためです。日本ではネズミを獲るために猫が放し飼いにされていて、近年まで猫を自由に外出させる外飼いが当たり前でした。日本に持ち込まれた洋猫も同じように飼われたため、日本猫と洋猫の交配が繰り返されて、いつしか日本猫の純血種はほぼ見かけなくなりました。つまりいま私たちが見かける日本猫と呼ばれる猫たちは、厳密には日本猫の血を受け継いだ雑種なのです。

欧米では珍しい短い尾が特徴

日本猫の特徴の一つに尾の長さと形があります。根元を残してちょん切ったようなごく短い尾、ポンポンのようなくるんと丸まった尾は日本では比較的よく見られますが、欧米では珍しく多くの愛猫家を魅了しています。 1968年にはアメリカ人のブリーダーによってオスとメス1組の日本猫が太平洋を渡り、それをきっかけに100匹以上の日本猫がアメリカに持ち出され、計画繁殖が行われました。1976年、日本猫を原種とする尾の短い猫に「ジャパニーズボブテイル」という名前がつけられ、猫種として認定されました。

日本猫によく見られるかぎしっぽ

尾の先が鍵のように曲がった「かぎしっぽ」も日本猫特有の尾の形です。このかぎしっぽは江戸時代に東南アジアから長崎に持ち込まれた猫が起源という説があります。長崎県ではかぎしっぽの猫がよく見られ、尾が曲がった猫が全体の約8割を占めるという調査結果があります。

主な日本猫の種類と特徴

日本猫は毛色の種類の多さが魅力です。その中でも代表的な毛色を紹介します。

白猫

毛色がホワイトの単色でほかの色が一切混じらない猫のことです。全身が真っ白なので優雅さと気品を感じさせ、日光に当たるとキラキラ輝いて光沢を放ちます。 白猫は賢くて利口な性格をしています。自然界で白い個体は非常に目立ち、外敵に襲われずに生き残るのは大変です。それゆえに白猫は「とうやって生き残ったらいいのか」と知恵を巡らせる必要があり、自然に賢さが身についたという説があります。

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黒猫

毛色がブラックの単色の猫のことです。胸やお腹のあたりにほんの少し白い毛が混じる場合もあります。黒猫は目立ちはしませんが、見る人に気高く力強い印象を与えます。 黒猫の性格は強もてな見た目と正反対の甘えん坊な性格をしています。もちろん中には人見知りで臆病な黒猫も居ますが、人に慣れるとスリスリして甘えてくる猫が多い印象です。全身が真っ黒ゆえに近寄りがたい雰囲気がありますが、実は人のそばに居るのが大好きなのです。

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トラ猫

トラ猫とは縞模様が入った猫のことで、キジトラ、茶トラ、サバトラに分かれています。 キジトラ キジトラはブラウンの地色にブラックの縞模様が入った猫のことで、保護色のため身を隠すのに適しています。 キジトラの性格は人懐っこく甘えん坊で、日本猫の中でも特に好奇心が強いと言われています。キジトラが好奇心旺盛なのは、縞模様がカモフラージュの役目を果たし、獲物を狙うのに好都合だからと考えられています。 茶トラ 茶トラはオレンジがかった明るいレッドの地色にやや暗いレッドの縞模様が入っているのが特徴で、暖色系のためどことなく温もりを感じさせます。 茶トラはとにかく甘えん坊な性格が多い印象です。飼い主さんを母猫のように慕い、べったり甘えるのが大好きです。膝に乗せたり抱き上げてもおとなしくしていて、夜は飼い主さんと同じ布団で寝るのを好みます。 サバトラ グレーがかったシルバーの地色にブラックの縞模様が入った猫をサバトラと呼びます。 サバトラはキジトラよりも物静かで落ち着いた性格と言われています。これはサバトラがほかの猫種との交配で生まれたことが関係していると考えられています。いろいろな猫種の遺伝子が組み込まれたことで、もともと野生的な性格だったのが穏やかな性格に変化したのでしょう。

サビ猫

サビ猫はブラックとレッドの毛がモザイクのように入り混じった猫のことです。ブラックとレッドの割合や色の混じり方には個体差があり、見る人の目を楽しませ芸術作品のようです。日光に当たると鮮やかなべっこう色に見えることから、「べっこう」と呼ぶこともあります。 サビ猫は地味な見た目をしていますが、性格も見た目を反映してか臆病で物静かです。あまり自己主張することはなく、静かに佇んでいることが多い猫です。その性格ゆえに静かな環境を好み、騒音が大きいとストレスに感じてしまいます。大きな物音を立てたり大声を出すとびっくりして逃げてしまうので怖がらせないようにしましょう。

ブチ猫

ブチ猫は一般的にホワイトの毛とブラックの毛の二つの毛色を持つ猫のことです。ホワイトの毛の量が多い猫は白黒、ブラックの毛の量が多い猫は黒白と呼ばれることがあります。ブチ猫は日本猫を代表する毛色の組み合わせであり、ポチポチと黒い斑点が入った猫、タキシードを着ているような猫、白いソックスを履いているような猫など、どれも個性的です。 ブチ猫の性格は色の割合によって違いがあり、黒白は少しやんちゃで好奇心旺盛で食いしん坊、白黒はおとなしく警戒心が強いと言われています。

三毛猫

三毛猫はブラック、レッド、ホワイトの三つの毛色を持つ猫のことです。それぞれの毛色の割合には個体差があり、三色が均等に入った猫を見かける一方で、大部分が白い毛でブラックとレッドは頭や尾のあたりに少し確認できるだけという、限りなく白猫に近い見た目の三毛猫も存在します。 三毛猫はどことなく素朴で温かみを感じさせることから、縁側で寝そべる姿やこたつで丸くなって寝る姿など絵に描かれたりイラストに登場することが多い毛色です。なお遺伝子の関係でミケ猫のほとんどはメスで、オスはまず見かけません。 三毛猫の性格を一言で表すならお姫様気質、好き嫌いがはっきり分かれていてとてもマイペースです。甘えん坊でおとなしいかと思えば、賢く気が強い一面を見せることもあります。これはほとんどがメスであることも関係していると言えます。母猫は子猫を守ろうとしますから、警戒心からシャーシャーと威嚇する姿を見て、「三毛猫は気が強い」という印象を抱くのかもしれません。

まとめ

日本猫は日本特有の猫種です。やや丸く頬が張り鼻筋が通った顔、中くらいの体格、太い四肢、短毛といった外見の特徴があり、欧米では珍しい短い尾や、途中で曲がったかぎしっぽを比較的よく目にします。また日本猫の魅力の一つは毛色の種類の多さ、白猫、黒猫、トラ猫、サビ猫、ブチ猫、三毛猫などがあり、それぞれ性格が異なります。

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