女性の象徴、麻の葉柄

和風のデザインではよく用いられる柄の一つで、皆さんも一度は目にしたことがあるかと思いますが、その柄の名前までは知らないという方が多いのではないでしょうか。 今回はその「麻の葉」の魅力についてお話しします

「麻の葉」柄のご紹介!

・「麻の葉」ってどんな柄?

「麻の葉」柄と言葉で言われてもイメージしにくいという方も多いと思いますが、実は麻の葉柄はざまざまなものにデザインされています。 その名の通り「麻」の葉っぱを形どったひし形の連続のような文様です。いくつも連続して永遠とつなぎ合わせることができる単純な形で、このような連続した麻の葉を「麻の葉繋ぎ」とも呼びます。麻の葉柄は平安時代頃に登場したといわれており、当時の仏像などの装飾品には麻の葉が描かれていたりします。当時、庶民は普段着として麻素材のきものを身にまとっていました。通気性がよく、さらっとした着心地で夏の暑い時期や仕事でよく動く際には重宝したといわれています。さらに、麻は丈夫で何回洗っても破れにくいため、長く着ることができたそうです。そのため、この時代庶民に「麻」という存在はとても身近で欠かせないものだったのでしょう。その麻は「麻の葉」という模様としても庶民の間で広がっていったのかもしれませんね。

・わたしたちの身を守ってくれる麻の葉柄

先ほどは、麻素材のきものについてお話ししましたが、今度は「麻の葉」の柄をあしらったきものについてお話しします。 古来より日本では麻は虫がつかないことから神聖な植物とされていたため、「麻の葉」は厄除け・魔除けの模様としてさまざまなものに用いられました。現在でもきもの、帯、長襦袢、和装小物などに「麻の葉」がデザインされています。また、麻は成長するのが早く、まっすぐ長く伸びることから子供のきもの、特に産着に頻繁に使用されます。そこには周りの大人たちの『すくすく健康に大きく育って欲しい!』という願いが込められています。安産祈願のお守りにも「麻の葉」がよく見られます。友達や親戚に安産祈願のお守りをプレゼントするときは「麻の葉」柄の由来を一緒に伝えると喜ばれるかもしれませんね!

・歌舞伎衣装と麻の葉柄

歌舞伎の衣装にも「麻の葉」がよく用いられています。「麻の葉」は花や鶴、扇子など他の模様と組み合わせてデザインされることが多く、特に華やかな女性役の衣装に描かれています。男役も女役も男性の役者が演じる歌舞伎の舞台ですが、「麻の葉」柄のきものや帯をまとうことで女性らしさを表現しているといいます。歌舞伎の世界では「麻の葉」は女性を象徴する柄ということになります。きっと女性を演じる役者も「麻の葉」きものを羽織ると女性らしい滑らかで上品な動きができるようになるのかもしれません。私たちも「麻の葉」を身につければ女子力アップできるかもしれません! wargoには「麻の葉」を施した浴衣を多数ご用意しています! 今年の夏は麻の葉柄の浴衣を着て艶やかに、しっとりと日本人女性らしさをアピールしてみませんか? いつもと違うあなたに周りのみんなもうっとりするかもしれません!

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特選平織り浴衣3点セット-麻の葉合絵

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特選平織り浴衣3点セット-黒地に麻の葉

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特選平織り浴衣3点セット-麻の葉組絵

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