浴衣ってなんで夏に着るの?そのルーツを探る
夏の季節になると花火大会などの行事で浴衣を着る機会が多くなります。いつもと違う格好をしていると気分も上がりますよね。でもなぜ浴衣なのか。着物ではなく浴衣であることに疑問なく過ごしてきましたが、考えると不思議です。また、旅館で着る浴衣と花火大会などで着る浴衣は何が違うのか、考えれば考えるほど出てきます。浴衣を着るときに必要なことなども含めて浴衣についてまとめました。

浴衣と夏に着る着物の違い

主に3点の視点から探ってみたいと思います。
  • 1)下着を着るか
  • 2)着用場面
  • 3)素材

下着を着るか

着物の場合は長襦袢というものを必ず身に着けます。長襦袢とは汗を吸い取ってくれたり着崩れを防いでくれます。浴衣の場合も浴衣スリップというものを着ることはありますが、基本的には浴衣一枚を羽織ってきている方が多いです。

着用場面

着物はお正月や結婚式などきちんと正装する場面で着ますが、浴衣は入浴後やお祭りの時など着る場面は様々です。ルーツの違いが現代でもはっきりとしていますね。

素材

着物は木綿やウール、化学繊維、絹が使用されているのに対して浴衣は木綿が主体です。今は着物と同じような素材も使われてはいます。ですが価格面でいうと浴衣のほうが安いのは木綿が多く使われているからだと考えられます。 次に浴衣の歴史について調べていきたいと思います。

日本の民族衣装「浴衣」の歴史

昔仏教の進行で僧侶が法会前に身を清める入浴時に身に着けた内衣(ないい)から始まり、日本独自の文化が花開いた平安時代、高貴な方の間で着用された衣が湯帷子(ゆかたびら)と呼ばれるようになりました。お風呂はサウナのような沐浴で浴衣鐚を身に着けて入っていました。 お風呂が浴槽付きになると湯上りに着る着物が広まりました。 時は下り、桃山時代には盆踊りが盛んになり盆浴衣としても着用されるようになり、これが夏に浴衣を着るようになった始まりと言われています。江戸時代にはほこり、チリ除けのために羽織られたりしました。木綿の普及により夏の普段着としてもですが、いろいろな場面で着られるようになりました。

浴衣の使い分けについて

昔浴衣は袖口の形で使い分けられてました。入浴後に着用する浴衣は広袖と言って袖口の下を縫い合わさないのが特徴です。単衣として着用するときの浴衣は、方形の袂袖(たもとそで)にして外側を前方から刺し逢いするのが特徴です。外と家で着用する浴衣をわかりやすく分けていました。 浴衣の基本用語
・おはしょり
浴衣の丈を腰のあたりでたくし上げ腰ひもで絞めた部分のこと
・上前(うわまえ)
重ねて着るときの重なりの外側のこと。左が前になる。
・下前
重ねて着るときの重なりの内側のこと。右が下になる。
・身八ツ口
見ごろのわきの空いている部分。衿を直すときに手を入れて直す。
・裄(ゆき)
背中心から袖口までの長さ。肩幅+袖幅の寸法。
・つま先
衿下の先の角部分。
・帯板
帯がしわにならないように帯の前部分に入れるもの。
・腰紐
着つける際に形を整えて着崩れしないように締める紐。
・こばぜ
足袋の留め金。木庭是・のついていないタイプのものもある。
・肌襦袢
肌の汚れや汗を吸う肌着。
・半衿
襦袢の衿に付け、装飾としてのもの。
・裾よけ
腰に巻き付ける下着のこと。
・三分ひも
帯締めの一種。帯どめを通して付けるため幅や厚みが薄い。
・手
帯の部分の名称。怯えお結ぶとき最初に着ける側のこと。
・根付け
帯に挟んで留める飾り物。
・半幅帯
並幅の半分の幅の帯。(約15㎝から17㎝)
・しつけ糸
縫い目や折り目を固定するために、仮押さえ縫いをしておく糸のこと。
・畳紙(たとうし)
浴衣や着物を収納するための和紙。耐久性がある和紙に折り目を付けて畳んだもの。
・伊達衿
別称重ね衿。衿の見える部分を重ねてきているように見せるために本衿の下に留めた衿のこと。
・伊達締め
おはしょりを整えた上に巻き、着崩れを防ぐもの。
と大きく20に分かれています。浴衣を着るときに必要な用語がほとんどです。